レースアクロスアメリカ再考-3の補足。
足底の痛み対策にインソールをいろいろ試していたことを思い出しました。バイクシューズは、ペダルに合わせてタイム社製。そのままのインソールはとても薄く、ロードレースでの一瞬のスピード変化や、ゴールスプリントには良いと思います(効率よく力を伝えるために)。ですが自分の場合、長時間ライドの時に足裏に痛みが出ることから、インソールを変えることにしました。痛みの原因は路面からの振動の影響が大きいと考え、振動軽減に衝撃吸収できそうなソルボセイン製(ランニング用)のものなど、いろいろ試しましたが、あんまり効果はなく、行きついたのがシダスのインソール、熱を加えて自分の足型をとるものです。インソールの素材をオーブントースターで温めて、その上に足を載せて立ち、数分間でオリジナルの足型が出来上がります。そうやって作ったインソールですが、立ち姿勢での足型なので、バイクシューズではあまり良い感触がありません。それで次は同じインソールの素材をそのままにバイクシューズに入れてしまい、足型とらずに使いました。これがしばらくするとピッタリ自分に合ってきて、良い具合に馴染みました。長時間自転車に乗っている間に、自転車漕ぎの力のかけ具合通りにインソールが形成されました。シューズの中が適度に熱を持つことで、形作られていったようです。今でもシダスのインソールはありますが、熱加工できる素材(当時と同じもの)を探し出すことができず、2020年8月のライドアラウンド青森650kmの時は、足底の痛みが出てきました。(およそ20年ぶりのロングライド)
レースアクロスアメリカの話をすると、質問されることがあって、良く聞かれることの一つに「坂はあるんですか?」
私→「大陸分水嶺を越えますよ」
証拠写真がこれ↓
シェラネバダ、ロッキー、アパラチアンその辺りがルート上にからんできます。ウルフクリークパスはロッキー山脈になります。登り坂はそれなりな感じで、RAAMに出るような乗り込んでいるライダーには難しくないです。地形よりもきつく感じるのは気候の変化でした。それまで30~40℃それ以上の気温が続いていたのが、山岳地帯に入りどんどん低くなり7~8℃とかになります。その上に雨が降ったり、日が暮れていたりすると、体感温度が一気に下がるので、身体へのダメージも大きくなります。冷えた体での長い下りが体力を消耗します。このあと同じコロラド州で大きな登りが二つ続きます。まさに前半の山場、風光明媚なところが多く写真撮影ポイントには事欠きません。
あと、何故か通常見かけるより大きな蚊がいたように思います。
足底部の痛みに関しての考察。
ランニングを素足でやるようになり、足を解放することで、その機能が存分に発揮できることを実感しています。人間の進化の過程は、四つ足→二足歩行と言われています。つまり「手」は「前足」が進化したということになっています。しかし人間が猿から進化したとするなら四つ手→二足歩行、「後ろ手」が「足」になったと考えても良いように思います。そうすると足指やその基の細かい骨は手の機能の名残りがあるはずで、それを上手く使うことが自然であるように感じます。手袋をはめて細かい作業をするのが難しいように、窮屈な靴に足をはめ込むのは、足の働きを制限してしまうのでは?と感じている今日この頃です。