【オーストラリア横断日記】
2001年 2月28日(水) 晴れ
Melton~Keilor(Melbourneは車で通過)
Day54
ステージ距離:Competition区間 25.0km/総距離:3563.1km
タイム 2:18:16
10位
Competition区間25km、No Competition28km、それに地元ランナー達とのファンラン40kmという変則ステージ。走る前、Melbourneが地元のBryan Smithの奥さん、Janeと再会し抱擁。言葉はなかったが、それで良いと思う。Bryan Smithを思い出すと泣きそう。
3回の大きなターン(曲がり角)には矢印がつけてあった。
今日は距離が短いから、みんなスタート直後から飛び出して行った。
僕は、腰と左脚の付け根辺りの痛みで、ストライドは伸びず、ピッチも上がらず、状態は良くない。一番後ろになってしまった。
少ししてから、Karl-Heinz、Stefan、Helmutのドイツ3人組を抜いて、彼らの前で走る。
暗闇の中、痛みに耐えて走るが、1km/6分のペースがやっと。Little Georgeを追い越して10番手までは上がれたが、その前を行くPaulとBobbyに追いつけない。
日が出て辺りが明るくなり出すと、通勤の交通渋滞が始まり、車がどんどん増えてきた。1人で走るのが不安で、前を行くBobbyから離れないよう必死、1km/6分より速いペースに上げて走る。脚・腰の痛みはちっとも消えない。
Bobbyに釣られて交差点に進入したら、信号は赤に変わっていて、危うく車にぶつかるところだった。けたたましいクラクションで目が覚めた。自分のことは、自分で考えないといけない。確認を怠ってはいけない。
車に気を付けつつ、道の左側を走ったり、右側を走ったりしながら、やっとのことでゴール。
ゴール後、椅子に座ってコーヒーとクッキーのおやつタイム。くつろいでいたら、1km先まで歩いて行くというので、慌てて椅子を片付け、みんなに付いて行った。コーヒーカップ片手に持ちながら。
まだ28kmのNo Competitionのランがあると思い、ちょっとうんざり気分。しかし、その28kmが任意になり、走らなくてよくなった。その28kmはサイクリングロード、走りに行ったランナー達と、ここで終了したランナー達、様々。僕は、ここで終了組。
車に乗り、明日のスタート地点まで約50km移動。Melbourneの中心部を通り抜け(M1 Freeway)、Dandenongという町までのドライブ。Prince Mark Moter Innに宿泊。その近くの24hオープンのマクドナルドが明日のスタート地点。
宿の部屋に入り、シャワーも浴びずにベッドに横たわる。1時間ほど眠る。少し楽になったところで、シャワーを浴びてランチへ。
午後になり、Davidが来てくれた。自家製のビール(フレッシュでとても美味しかった)、大丸デパートで買ったお好み焼きの差し入れ、に感謝。
夕方5時頃、近所のショッピングモールのスポーツシューズ販売店に行った。
Davidがお店の人に、Brooksのシューズのことを話してくれた。
「この大会に出場するにあたり、Brooksとのスポンサー契約は5足のランニングシューズを提供する、ということだったのに、実際にはまだ1足しかもらえていないこと。あとトランスオーストラリアフットレースで現在3位のポジションであること。」などを話してくれた。
それでそのお店の人が、Brooksオフィスに電話してくれた。とりあえず、MACH1.0のサイズ11を1足手配、もらえることになった。明日、由紀さんが取りに来ることで、話がついて良かった。
スタートして54日目、ようやく2足目が手に入る。
夜7時半頃、David共々ディナーへ。ポーターステーキハウスで肉を食べる。
その後、カレンに腰の調子を診てもらう。マッサージと理学療法の組み合わせで、少し楽になった。明日も走った後に、また診てあげるから、来るようにと言ってくれた。
こんなボロボロの僕とは対照的に、Mick、Bobby、Little Georgeの3人は28kmのサイクリングロードと、さらに地元ランナーとの35kmを走り終え、ここのモーテルまでやって来た。素直に凄いと思う。
<続く>