どうにもキツイ状況に追い打ちを掛けるように、さらにキツイことを被せることを「試練」と呼んでいます。「傷口に塩」とかそういったことです。
1995年、アメリカ大陸横断自転車レースに初出場した時は、「試練」続きでした。
これからロッキー山脈越え、ルート上の最高標高3500mのウルフクリークパスに登ろうかというタイミングで、雷雨。それまで40℃越えてた暑さから、いきなり8℃。一桁の気温に下がり、尚且つ冷たい雨と雷。峠からの下りは、雨の中の夜間走行。これでもかっていうくらい追い込んできます。
後半は、カリブ海に発生したハリケーンの影響で、一日中向い風。それに睡魔の嵐。
「試練」は文字通り試されているわけで、試すに値するからやってきます。そう思いつつ、受けています。最近は、年齢を重ねたからか、そこまでの「試練」とは無縁になりました。ただ感性が鈍くなっているだけかもしれませんが。
簡単に手に入れてしまう「こと」や「もの」はその程度の「こと」「もの」。
今年も半分が終わり、残り半分。折り返しです。