トレイルランニングの中でも、距離100マイルの大会はステータスが高く、目標にしているトレラン好きの方は多いと思います。私は現在までに100マイルトレランに3回出ていて、やはりとても魅力的で楽しかったので、そのことについて少し書いてみます。といっても随分前のことなので、何か参考になることがあるかはわかりませんが。
100マイルのトレイルランニングに初めて出たのは、1998年のエンジェルスクレスト100というカリフォルニア州の大会でした。この大会には2000年にもう一回出ています。そしてウエスタンステーツ100に一回、合わせて3回です。
出場にあたり、まずは100マイル=160kmを実際に走っておきたかったので、当時、東京の学芸大学のキャンパス内で行われていた24時間走にエントリーしました。それまで本格的なウルトラマラソンの経験はなかったから。
1997年のレースアクロスアメリカの後、自転車からは一旦離れてランニング主体の活動に変えようと思っていました。そんな折、アメリカ在住のアキ・イノウエさんから、100マイルのトレイルランニングの話しを聞かされて、次のターゲットは「これだ!」と直感。アメリカでは著明な100マイルトレランの4つの大会を、その年度内に全て完走することで、「グランドスラム」という称号が得られるのを知って、そこを目指しても面白いかなと思っていました。
ウルトラマラソンの経験はほとんどないところからの挑戦でしたが、山の中を走るトレランに関しては、トライアスロンの練習の一環でやっていました。その時に参考にしていた本がありました。「ランニング登山」(下嶋 溪 著)という本です。これも「ゆっくり走れば速くなる」と同様、私のバイブルです。今手に入るかわかりませんが、1986年発行とおよそ40年前のことなのに、今読み返しても参考になることがとても多いです。
当面、消費者としては本質を見きわめ、自分のクセ、使用目的、フィーリング(これが重要)に合ったものを選択するしかない。
ランニング登山85ページから引用
この一文は、最適なランニングシューズとは?というランナーの迷い点をついていて大変面白いと思います。この著者がワラーチを知っていたら、おそらく試していただろうと、勝手に妄想しています。
学芸大24時間走では、200km超えたところで止めました。22時間くらい?まだ時間が残っていましたが、この後、東京から名古屋へ新幹線で帰るのに、ちょっとしんどいと思ったので、早めに切り上げました。学芸大の最寄り駅(国分寺か国立)の近くで立ち食いうどんを食べて、東京駅まで中央線で向かいました。初めての200km超えの走りは、新幹線に乗るところまでは良かったのですが、名古屋に着いて座席から立ち上がる時に一苦労しました。そして翌日の朝刊配達は、体が固まってしまいきつかったです。ウルトラマラソン、なめてました・・・
<続きは、また>