sakaname’s blog

日頃のランニングやサイクリング、トレーニングをメインに、今読んでる本の事など綴ります。

#197 ララムリ

タラウマラ族(ララムリ)のことを知ったのは、1998年のAngels Crest100(100マイルのトレイルランニングの大会)に出た時のこと。

エンジェルスクレスト100(1998)

エンジェルスクレスト100(1998)

前年1997年3回目のレースアクロスアメリカ(アメリカ大陸横断自転車レース)を5位でフィニッシュ、自転車のレースは一区切りをつけた。1998年はウルトラマラソンを中心に活動していた。そんな中、100マイルのトレランがカリフォルニア州であることを探し出し、エントリーしたのが、Angels Crest100。Pacific Crest Trailの一部を走るルート。本格的なトレイルランニングの大会は初めてで、100マイルのウルトラマラソンも初めて。まず、160km走れるか確認するために、当時学芸大で行われていた24時間のテストランに参加した。帰りの新幹線の都合もあり、走った時間は20時間ほど。200km走れたので、なんとなく160kmを走るイメージはつかめた。但し、初めての200kmオーバーはダメージが酷く、新幹線の座席に座ったはいいが、次に立ち上がるのに一苦労、脚から何から固まってしまった。

 

ララムリの話に戻ると、メキシコの高地に居住する先住民、以下Wikipedia参照。

ララムリ、あるいはタラフマラ族はメキシコ北西部のアメリカ州先住民族であり、長距離走の能力に秀でているとして有名である[1][2]。

16世紀のスペイン探検家の上陸により、チワワ州の固有の先住民であるタラフマラ族の多くは西シエラ・マドレ山脈に位置するバランカ・デル・コブレ(英:Copper Canyon)のような高シエラ(シエラとは、のこぎり状の山脈のこと。スペイン語sierra)や峡谷に退避した[3]。タラフマラ族が現在居住する西シエラ・マドレ山脈の地域は、彼らの存在からシエラ・タラフマラとも呼ばれている。

2006年の調査では、タラフマラ族の人口は5万~7万と見られている。

賞金稼ぎの目的で、アメリカのトレイルランニングの大会に出ているという噂。手にした賞金でトウモロコシの種を買うと聞いた。

そのいでたちは、独特の民族衣装(スモッグみたいな上っ張りで、鮮やかな色合い、スカート風の腰巻)と、何よりも彼らを特徴付けるのは「ワラーチ」と呼ばれるサンダル履き。そのスタイルで山岳のウルトラマラソンを走る。今でこそ、走る民の履物として「ワラーチ」は知られているが、1998年のその時は実際に見るまで、どんなものか謎だった。このサンダル、実物は古タイヤと皮ひもから作られている。

実際のワラーチを履いているタラウマラ族のランナー

実際のワラーチを履いているタラウマラ族のランナー

同じレースを走ったのだが、コースはトレイル(未舗装区間)がほとんどで、砂地の路面には先行するランナーの足跡が残る。彼らが走った証拠の「古タイヤ」長方形の足跡がペタペタ付いていた。時々足跡の間に水を垂らした跡もあり、これは走りながらオシッコしたものと思われる。

チェックポイントで体重測定するララムリの若手ランナー

チェックポイントで体重測定するララムリの若手ランナー

初の100マイルトレイルは、彼らに先行された。特に夜間の山岳走りは、道に迷わないよう、慎重に進まざるを得ず。結果23時間43分で17位だった。ちなみに2000年の同レースは、20時間15分で2位になれた。コースを知っているのといないのでは、大きく差が出る。

初めての100マイル、フィニッシュ

初めての100マイル、フィニッシュ

昨今、トレイルランニングの大会は増えた。普通に舗装路を走るより面白いのは間違いないところ。

タラウマラ族のことを思い出したのは、走りの原点を見直すための啓示かと感じている。その一歩として自作ワラーチ。そこから裸足ランニングへ。

より自然体でいるために。

レース前日、お店の前でタラウマラ族のランナー達と

レース前日、お店の前でタラウマラ族のランナー達と

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タラウマラ族が登場する本です。

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櫻井要のオーストラリア横断日記