sakaname’s blog

日頃のランニングやサイクリング、トレーニングをメインに、今読んでる本の事など綴ります。

#209 レースアクロスアメリカ再考-3

ロングライドやウルトラマラソンなんかの長時間エンデューロ競技だと、調子の波が必ずやってきます。好調の時は先のことなど考えずにガンガン行くし(私の場合)、不調の時は、ひたすら耐えつつ兎に角前に進む(止まらないのが基本)感じ。そのうち好調の波がくることを信じて。

2003年のさくら道ネイチャーラン(名古屋~金沢250km)の時は、残り100kmを切ったところで好調の波がやってきて、ここぞとばかりに飛ばしまくりました。波の底ではおとなしく、波のトップでは全力でいく、あんまり他の人に推奨できないスタイルでした。

これは身体におきる「痛み」でも同じように扱っていました。耐久レース(特に一晩かそれ以上の日数の)は、身体の痛みとのせめぎ合いみたいなところがあって、どう対処するかが結果に大きく影響します。この痛みにも波があって、消えていくことがあるんですね(麻痺してくるのかもしれません:危険なので真似しないこと)。

レースアクロスアメリカ(RAAM)での話しになります。レース前半に出てくる痛みは「耐える」、後半は「耐えつつ」+「痛み止め薬:タイレノール」の二本立てでした。

痛みの出方は人によって違うかと思いますが、私の場合まず「足底部」にきます。痺れに近い痛み、これは自転車から降りるタイミングで足のもみほぐしをやってもらうことで、一時的に良くなりますが、そうそう自転車から降りてはいられないので、あとは「耐える」。

続いて「お尻」が痛くなります。これは擦れによるもので、いわゆる擦過傷です。傷になるので厄介です。クリーム塗ったりしてましたが、べたなワセリンの厚塗りが一番良かったように思います(当時の話しで、今はより良いクリームとかあります:クレイモイスト販売してます)。

そのうちに背中上部から首が痛くなります。これがだんだんひどくなると、Shermer's Neckといわれる自力で頭が支えられない状態に進みます。RAAMが大会として初めて行われた時に、出場した4人のサイクリストのうちの一人、マイケル・シャルマー氏がこの症状で苦しんだことからShermer's Neckと命名されました。これの問題は「痛み」ではなく、「力が入らない」ことです。だから耐えるとか無理なんです。不思議なことに全くならない人と、私のように4回出場して、毎回対策したつもりでも4回ともなる人もいます。事前対策はライディングポジションの調整・首のトレーニング・上半身のフレキシビリティ・タイヤ空気圧などなど。おきてしまってからの対策は写真載せます。

コロラド州からオクラホマ州辺り。既に顎載せを装着。

コロラド州からオクラホマ州辺り。既に顎載せを装着。

首をサポートするタオル紐、横から見たところ。

首をサポートするタオル紐、横から見たところ。

頭が下がらないように、タオルを紐にして吊っている後ろから見たところ。

頭が下がらないように、タオルを紐にして吊っている後ろから見たところ。

トライアスロンやっていたから上半身もそれなりに丈夫で、こんな対策で結構乗れてました。こうなっても脚は全然大丈夫。

まだまだ続く・・・

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櫻井要のオーストラリア横断日記