【オーストラリア横断日記】
2001年 1月12日(金) 晴れ
Southern Cross〜HWY Stop
Day7 ステージ距離:48km/総距離:424.6km タイム4:45
今日は初の100kmのステージ、いつもより1時間早い4時スタート。
まだ真っ暗な中、妙に暖かい。
スタート前に、ガソリンスタンドへ氷を買いに行った由紀さんの情報によると、Southern Crossの町から60kmくらい先で山火事が発生し、まだ燃えているらしいとのこと。
しかし、大会主催のBernieからは何の説明も無く、いつも通りにスタートの合図がなされた。
周りが暗いと、ペースがつかみづらい。
今日も、昨日同様のイーブンペースを心がける。
ロシアの2人と、ハンガリーの1人が逃げたようだが、追う気はない。
このところ、走り始めの腹具合が良いというか、はたまた悪いというか、すぐにトイレに行きたくなる。
が、2時間たつまでは、だましだまし走った。
昨日も同じ感じだったから、事前にウェストポーチにトイレットペーパーを入れておいた。
で、ちょうど2時間後、脇にそれてトイレストップ。
すばやく戻り、走りだす。
暑さが一段と激しくなり、ところどころ路面のアスファルトが溶けている。
午前中でこんなだと、先が思いやられる。
40km付近でDusanと並び、横に付く。
それまで、ずーっと視界の中にいたが、ペースアップして追いついたのではなく、自然に並走状態になった。
前方に、山火事の煙が見えていたが、「燃えてるな」くらいにしか考えていなかった。
ところが、48kmまで来ると、道路脇すぐのところに、炎が、明らかに見えだした。
Dusanは、「May be road close!」
と言って走ってたが、本当に「Close」閉鎖されてしまった。
巡回中のポリスに、Yellowdineのガソリンスタンド(ここではロードハウスっていう)へ戻るように言われ、車に乗り戻る。
ここからが長かった。
ガソリンスタンド内のカフェレストランで待機、16時まで足止めくらう。
主催スタッフからの説明不足もあり、状況は不明。
自然災害は予測不能。
そんな中、ガソリンスタンド横のプールに入ったり、成り行きに任せて時間つぶし。
Aussie式のカプチーノ(ちょっと薄い)飲んだり。
結局、Southern Cross(今日のスタート地点)へ戻って宿泊。
(Palace Hotelに)77ドルの部屋を、ハンガリーのIstevan達とシェアした。
階下のバーでピザの夕食。
昨日の水浸し事件、
今日の山火事、
まだ1週間しかたっていないのに、この先どうなることやら。
何よりも、大会主催者の対応ぶりに、ランナー達は怒っている。
今日中断した分、明日に持ち越し。
明日のステージで100km(正式には98km)走ることに決まる。
今日先行した3人の選手は、明日48kmのステージだそう。
彼らは道路閉鎖される前に、通過してしまったので。
トランスオーストラリアフットレースチームは一時分断です。
ランナーの対応に、2通りあり。
オフィシャルの指示を無視して、残る区間走りだした地元オーストラリア勢と、
あくまでもオフィシャルに従う、Dusanはじめとするヨーロッパ勢と。
Japaneseは後者です。
<続く>