#136 トランスオーストラリアフットレース:Day8
【オーストラリア横断日記】
2001年 1月13日(土) 晴れ
HWY Stop〜HWY Stop
Day8 ステージ距離:100km/総距離:524.6km タイム9:10:41
朝から車移動、昨日ポリスに止められた丘の上まで行ってスタートを待つ。いるのは、僕とDusenの2人だけ。他のランナーが誰も来ない。昨日の続きからのリスタートだと思い、2人して待ち続ける。
しばらく待っていると、Southern Crossから48km地点、丘の上より少し戻ったところ(昨日のステージの暫定ゴール地点)に他のみんなが集まっていて、そこからのスタートだと大会スタッフが知らせに来てくれた。
僕とDusanは納得できず、スタッフの一人のジェシーに抗議する。だって既に走った分だから、二重にタイムも距離も加算されることになるから。
そうこうしているうちに、スタートの合図があり、みんな走りだしてしまった。
いつものスタート前の点呼(人数確認)もせずに、全員が揃う前にスタートしてしまう。遅れてやってきて、スタートに間に合わなかったランナーがいたみたい。
オフィシャルスタッフのジェシーに確認して、Dusanと2人丘の上へ車移動、昨日の続きから走ることにする。
ここにジェシーも来るだろうと思っていたが(オフィシャルとして確認に)、全然現れないので、しかたなく2人して勝手に走りだした次第。
既にコンペティションとしての価値は????マークだらけ。だいたいが、ルールブックすら無い大会で、どうやって裁定くだすのだろう。
というようないきさつがあり、Dusanはかなり怒っている。
そのDusanと協定、今日のステージは一緒に走ることになり、2回ほどトイレストップの時も、先行しつつペース抑えて待つ。
一緒に走りつつ、こういったステージレースの大先輩のDusanからいろいろ学ぶ。
彼は、走っている時は、固形物は摂らずに飲み物だけだと言っていた。
固形物を摂ると、ガスがたまるからだって。
今までフルーツとか走りながら食べていたけれど、その話を聞いて、今日からドリンクオンリーに変える。ちなみにだけれど、アメリカ大陸横断自転車レースの時は、固形物をガシガシ食べる。自転車漕ぎは上下動がほとんどないから、ランニングのようにお腹にガスが溜まることもない。
昨日に比べずっと涼しく、しかも無理なペースアップをしなかったから、割と楽に走れた。ステージ距離は100kmだけれど。
フィニッシュ後、10km先のガソリンスタンドまで車移動してから、昼食とシャワー。今日はここでキャンプらしい。(キャンプサイト併設)
が、その後ゴールしたハンガリーのIstvanからの情報で、ここからさらに30km先の町、Coolgardieのリクリエーションセンターで泊れることが判明。
それを聞いたのが17時過ぎ。Coolgardieへ移動して夕食。外のキャンプサイトで寝るより、断然良いところだった。
大会スタッフからではなく、走ってる選手からの情報って伝達がへんだな。
今日は走っている時、エミューの親子が道を横切っていった。
田舎に来ると、道端での動物の死体が増えてくる。
明日のKalgoorlieで、このレースは成立する。
それ以降のリタイアでデポジット金は返ってこない。
明日で辞めて日本へ帰ることも考えたが、コンペティションとしてではなく、個人のトライアルとして、この大会を続けようと思う。
タイムキーパーはいい加減だし、距離も不正確なので、自分たちでタイム計測し、それを記録していくことに決めた。
なにせ、いまだに公式タイムや、順位の発表がないのだから。今日までに一度も。
明日も4時スタート、起きるのは今日と同じ2時半。
20時半には寝る態勢に入る。
<続く>