【オーストラリア横断日記】
2001年 3月12日(月)晴れ Canberra
Day66
荷物整理。だいぶ物を捨てた。Aki・井上を空港まで送る。
朝、Kruglikovが走っていた。彼に休みはない。
Davidたちと朝ごはん、とても美味しいパンケーキのお店。
このお店が地下にあり、階段を下りている時にバランスを崩して尻もちついた。
(松葉杖使っていたので)
その時、左手をついてかばったためか、左手に力が入らなくなった。
せっかく杖1本にしても、歩けるくらいに、脚の痛みが引いてきていたのに。
後日、日本で診てもらったら、「左橈骨骨折」だった。骨がスカスカになっていたみたい。今まで、骨折したことがなかったのに、終日のハードな走りで、ミネラル流失が激しかったのだと思う。
オーストラリアでは、今日は祝日。どこもかしこもお店は閉まっている。
カンタス航空の営業所も閉まっていた。デイビッドにお願いして、航空券の変更を電話で行う。帰りの日にちの変更、明日にしてもらい、Canberra→Sidneyのチケット購入も同時予約。何から何まで、お世話になりっぱなし。
中部国際空港へは、金ちゃんが迎えに来てくれる。
レンタカーの返却を済ませる。
今回フィニッシュできなかったことで、今まで気付かなかった様々なことを知った。
その一つ、「レースを日常と切り離すことで集中力を高める」今までは、そういう風にしていた。
いつもは温厚に穏やかに生活し、ひとたびレースになると競争心発揮、そんな感覚でやってきた。今回、強く思ったのは、そうではなくて、いつもの日常生活そのままにレースに集中すること。
頭で(考えて)走るのではなく、心で(感じて)走ること。それが、日常そのままの「走り」ではないかな。
そこへ到達すると、さらに走ることが楽しくなるような気がする。上手く言えないけれど。
とにかく、あのまま3位でゴールしていたら、こんな転機は訪れなかったので、これは「必然」なんだと思う。正に「けがの功名」
<The End>