【オーストラリア横断日記】
2001年 2月23日(金) 晴れ
Little Desert~Horsham
Day49
ステージ距離:65.9km/総距離:3232.7km タイム6:20:44
4位
全体の6割が砂の上を走るハードな一日。腰が疲れた。ラストはA8 HWY。
朝5時から、ロッジのブレックファーストが用意されていて、シリアル1ボール、トースト2枚、コーヒーとオレンジジュースを摂る。
今日のステージは大半が砂漠地帯(砂の道とブッシュの生い茂る地帯)、そのため特別に地元のボランティアが4WDでサポートしてくれる。僕たちのサポートは、マーク・スミスさんと息子のアラン君。トヨタのランドクルーザーに無線搭載、常にランナーの後方についてサポートしてくれた。
スタートは明るくなるのを待って、6時半になった。3km程舗装路、そこまではみんなゆっくり走る。オフロードに入った途端、いつもの先行グループのスピードが一気に上がり、置いていかれる。
砂の上は走りにくく、車の作る轍を選んで走っていたが、むしろ車の通らない脇や、轍と轍の間のほうが、砂がしまっていて走りやすいことに気づいた。その辺りを、左・右・真ん中と都度変えながら進む。ただ砂がしまっている所は、草が沢山生えていてデコボコだった。砂の中で力を浪費するよりは、そのデコボコのほうがずっと良い。距離表示とか当然ないから、何km走っているのか、まるでわからない。なので腕時計見ながら、「4時間の辛抱」と自分に言い聞かせながら、脚を運ぶ。視界を広くとりたいため、今日はサングラス無し。砂漠ということで暑さを気にしていたが、その点はまるで問題無し。
「あと500mで砂漠は終わりです!」と声がかかった時は、心底「助かった」と思った。左足土踏まずと腰の痛みが、極限に近かったから。ほっと一安心。ただし、砂の道を抜けてからもしばらくはダート・未舗装路は続いた。なかなかストライドが広がらず、ジョグで進む。ようやく舗装路になり、そこからゴールまで残り19km。いつものように3kmごとのエイドが始まる。ちょっと走ってから、トイレストップ。この後、脚が動き出し、52kmのところで、Bigジョージを抜いて4位に上がる。A8-HWYに出て、Horshamの町を目指して走る。道路右側にメルボルンまでの距離表示ポストがあり、1kmごとに311、310、309・・・と減っていくのを励みに走る。残り6kmと告げられてからが、長く感じた。Horshamの町はずれのガソリンスタンドがゴール。
サポートクルーをしてくれたマーク親子にお礼を言って、宿に移動。Wimmera Lake Caravan Parkのキャビン(コンテナ)をMick、Braianたちとシェア。キッチン付きで久しぶりの自炊。
初のオフロードステージでとても疲れた。信じがたいことに、Kruglikovは5時間11分でこのステージをカバーしている。その差1時間以上、力の差を見せつけられた。2位のAndreiは5時間48分、これは理解の範囲内。ちなみにAndreiの年齢は36歳、僕とそう変わらない。
右足の親指と人差し指の間に血豆ができた。血を抜いてイソジンで消毒。走りに影響することはないと思う。
<続く>