【オーストラリア横断日記】
2001年 3月9日(金)小雨・曇り・晴れ
Candelo~Cooma
Day63
自分が走らないと、ステージの距離、ルート、ゴール地点など、どうでも良くなっている。やっぱ自分勝手だということに、今さら気づいた。
朝は、ステファニーと同じ4時に起きて、ボーっとしていた。
脚の痛みは、ずーっと続いていて、脛のところが腫れて、熱っぽい。
朝食に、パンを焼いて食べた。ゆっくりと、トーストを食べるのは久しぶり。
伸びていた髭を剃り落とす。
由紀さんが起きてきてから、荷物整理。
不破さん、市川さんも一緒になり、10時頃Coomaへ向けて出発。
Nimmitabelの町で、ミートパイを買って食べた。
オーストラリアに来てから、良くミートパイを食べた。
今日のステージは山岳コース、道幅が狭い。
その途中区間で工事をしており、危険を避けるため、その区間はカット。
分割した変則ステージになった。ゴール地点はCooma。
Coomaは標高が高く涼しい。近隣にスキー場があるリゾートエリア。
その関連のロッジ、ホテルが多い町。
Coomaの病院で診察。レントゲン検査、計5枚を撮影した。
結果は、「異状なし」。これだけ腫れて痛いのに、そんなわけないだろ!
お医者さん曰く、「疲労骨折はレントゲン検査ではわからないから、CTスキャンで検査するように。但し、ここにその設備はないから、キャンベラの病院宛に紹介状を書きます」ということで、紹介状を書いてもらった。
でも、週末はキャンベラの病院は休みのため、最短でも月曜日にしか行けない。
なので、日本に帰ってから検査しようと思う。
*補足①(実際に日本に帰国後、名東ホスピタルで診てもらったが、レントゲン検査だけで充分診断ができて、「右脛骨の疲労骨折」だった)
*補足②(その時、なんでこんなになったかの事情を話したら、「そのままあと一日でも走っていたら、粉砕骨折していましたよ」とお医者さんに言われた。)
*補足③(レントゲン写真を見せてもらったが、確かにらせん状に亀裂が入っていた。)
Coomaの病院での処置は、ギプス固定。それが重くて鬱陶しいので、ロッジに着いてから、即、外した。
で、ロッジに置いてきた。治療費Aussie$100。
(ギプス固定をしてくれた先生と、翌日の晩、キャンベラのホテルで偶然会った。ギプスしてなくて気まずかった。)
晩ごはんにレバーパイというのを食べた。
不破さん達が来てから、由紀さんの仕事が何倍にも増えてしまった。
(いろいろ手がかかる)
応援に来てくれて有難いことだけれど、もしレースを続けていたら、結構大変だったと思う。
夜になり、脚の痛みが疼き出した。痛み止め薬を飲む。
<続く>