【オーストラリア横断日記】
2001年 2月1日(木) 晴れ
Nundroo〜Penong
Day27
ステージ距離:77.6km/総距離:1924.2km タイム6:58:48
[3位]
NundrooロードハウスからPenongまで、キロポスト標示だと79kmのステージ。
スタート時オフィシャル発表は75km。
ゴール後の発表は77.6kmだった。こんな大雑把さにも慣れてしまった。
昨日より速い段階から、走りのリズムに乗れた。
が、強烈な風が、横から前から吹き荒れて、ペースは落とさざるを得ない。
ずっと一人で走る。
小高い丘を何度も越える。
その丘の坂自体は大したことなかったが、絶え間ない風が加わるとキツイ。
歩きたくなるほどだ。
前を走るDusanとの差は、P49(Penongまで49kmキロポスト)で6分半。
そこから、3.5kmのエイド毎に10〜20秒くらい差がつまる。
P29、彼の後ろ姿が肉眼でも確認できるほど、だいぶ大きく見えてきた。
よく見ると、2人ランナーがいる。
ロシアの1人かなって思っていたら、Wolfgangだった。
P19、一気にその差を縮めて、P14で先ずWolfgangを抜き去る。
強風に加え、暑さも厳しくなりだした。
ここからエイドの間隔を3km毎にしてもらった。
P9辺りでDusanも抜き、単独3位に上がる。
ここからゴールまで一気に駆け抜けるのが、いつものパターンだが、今日は熱風のためか最後P4キロポスト(ラストの4km)からがきつかった。
バテて、ほとんどジョギングのような走りで
Penong East End Hotel前のゴールラインに辿り着く。
追ってくる2人のランナーもきつかったとみえて、差をつめられることなくフィニッシュできた。ほっと一安心。
水1リットル、一気飲み。
ベンチで放心状態、一休み。
Dusan、Wolfgangが続けてフィニッシュ。
Wolfgangから「サムライ・ウォリアー」って名付けられた。
ラスト10kmからのスパートの印象が、結構強烈だったみたい。
午後になると気温はぐんぐん上昇、40℃超える。
ホテルのバーで、ビールジョッキ2杯、立て続けに飲み干した。
この一瞬が一番嬉しい。
今日一日無事に走りきれたことに、感謝しつつジョッキを傾ける。
Penongは辺り一帯牧場で、今までのような無人の荒野は終わった。
いよいよ明日は、Ceduna、久しぶりの町に入る。
今日みたいに風の強い日は、すれ違うトラック(車両を連結しているロードトレイン、日本のトレーラー2台繋げたくらいでかい)
の風圧が一段と激しくなり、一瞬固まって動けなくなるほど。
水道蛇口から出る水は、塩水。髪の毛パリパリになった。
<続く>