sakaname’s blog

日頃のランニングやサイクリング、トレーニングをメインに、今読んでる本の事など綴ります。

#153 トランスオーストラリアフットレース:Day25

【オーストラリア横断日記】

 

2001年 1月30日(火) 晴れ 

Nullarbor Roadhouse〜HWY Stop

Day25 

ステージ距離:70.3km/総距離:1773.1km タイム5:51:52

[3位]

 

Nullarbor Roadhouseロードハウス前からのスタート。

車移動が無く、4時まで寝ていた。

強い風が吹き続く中、昨日と同じ5人の集団で進む。

先頭を引くのはBig George、ペースはゆっくり目。

日が昇り辺りが明るくなってからも、5人のパックは続く。

 

エイドでは、常に歩きながら補給するDusanが、遅れ始めた。

強風のため一度集団から離れると、そこへまた戻るのは難しい。

多少ペースは速くても一人で走るより、うんと楽なので、じっと耐えつつ付いていく。

サポートのDavid(右)走ってドリンク渡し

サポートのDavid(右)走ってドリンク渡し

30km過ぎ、トイレストップで道路脇へ。

このまま離されてしまうのは情けない。

すぐコース上に戻り、頑張って3人のグループに追いついた。

4人の集団。道の右側にサポートカーが並ぶ

4人の集団。道の右側にサポートカーが並ぶ

右端はスタッフのJessie・George(赤いタイツ)をサポートいている。

右端はスタッフのJessie・George(赤いタイツ)をサポートしているところ。

 

この強い風だと、力のあるロシアの2人も簡単には飛び出して行けない様子。

いつしか木々のない平原が終わり、小高い丘の連なる丘陵地帯の一本道、地形が変わった。

そのアップダウンに合わせて、目にする木立が増えてきた。

 

向い風+坂の上り、結構しんどいが集中して走る。

38km、George遅れだす。

ここから僕を含む3人のグループに。

2人のロシアンと僕・パックは3人になった。

2人のロシアンと僕・パックは3人になった。

ロシアの2人が、いつペースアップするか警戒しつつ、

「50kmまではついて行こう」

「60kmまではついて行こう」と、その都度目標設定を切り替えて、粘りに粘る。

サポートのDavid(右)走って水渡し

サポートのDavid(右)走って水渡し

そして、ついにラスト5kmの標示のところまできた。

さすがに、かなりのハイペースになっていたが、ここまで来たら最後まで行ってやるという感じ。

先頭を引く・手前はKruglikov

先頭を引く・手前はKruglikov

 

ラスト1kmの標示でスパート。自分から仕掛けた!

一瞬前に出て逃げ切りを狙う。が、あと600mで抜き返され、あとはとてもじゃないが付いて行けず、結局3位でゴール。

こんな長い距離の中で、スプリント勝負するとは考えてもいなかったな。

 

満足のいく3位。

今日のように、展開しだいでは付いて行けることがわかったのが、最大の収穫。

但し、間近で走ったことで、KruglikovとAndreiの2人が、異次元の化け物だと思い知らされたのも事実。

Kruglikovは走りながら、ペースを落とすこともなくオシッコしていたし。

 

20km先の、Yalataロードハウスにランチを食べに行く。

ここの部屋が、満室で泊れなかったため、今日もNullarborロードハウスに泊る。

 

Yalataは、先住民アボリジニの居住区域で、アルコール類は禁止されている。

ランチの時にビールが飲みたかったけれど、ミルクシェイクで我慢した。

ミルクシェイク、とっても美味しかったから良いけれど。

 

ディナー、コーンドビーフは、いまいちだった。

 

右足くるぶしの上の腫れが続いている。

左膝内側にも痛み。

 

Yalataのロードハウスで買った絵葉書、4通投函。

 

明日はNundroo、明後日はPenong、

いずれの宿もDavidが電話予約してくれた。

彼が来てくれて、本当に助かった。

櫻井要のオーストラリア横断日記