【オーストラリア横断日記】
2001年 1月30日(火) 晴れ
Nullarbor Roadhouse〜HWY Stop
Day25
ステージ距離:70.3km/総距離:1773.1km タイム5:51:52
[3位]
Nullarbor Roadhouseロードハウス前からのスタート。
車移動が無く、4時まで寝ていた。
強い風が吹き続く中、昨日と同じ5人の集団で進む。
先頭を引くのはBig George、ペースはゆっくり目。
日が昇り辺りが明るくなってからも、5人のパックは続く。
エイドでは、常に歩きながら補給するDusanが、遅れ始めた。
強風のため一度集団から離れると、そこへまた戻るのは難しい。
多少ペースは速くても一人で走るより、うんと楽なので、じっと耐えつつ付いていく。
30km過ぎ、トイレストップで道路脇へ。
このまま離されてしまうのは情けない。
すぐコース上に戻り、頑張って3人のグループに追いついた。
この強い風だと、力のあるロシアの2人も簡単には飛び出して行けない様子。
いつしか木々のない平原が終わり、小高い丘の連なる丘陵地帯の一本道、地形が変わった。
そのアップダウンに合わせて、目にする木立が増えてきた。
向い風+坂の上り、結構しんどいが集中して走る。
38km、George遅れだす。
ここから僕を含む3人のグループに。
ロシアの2人が、いつペースアップするか警戒しつつ、
「50kmまではついて行こう」
「60kmまではついて行こう」と、その都度目標設定を切り替えて、粘りに粘る。
そして、ついにラスト5kmの標示のところまできた。
さすがに、かなりのハイペースになっていたが、ここまで来たら最後まで行ってやるという感じ。
ラスト1kmの標示でスパート。自分から仕掛けた!
一瞬前に出て逃げ切りを狙う。が、あと600mで抜き返され、あとはとてもじゃないが付いて行けず、結局3位でゴール。
こんな長い距離の中で、スプリント勝負するとは考えてもいなかったな。
満足のいく3位。
今日のように、展開しだいでは付いて行けることがわかったのが、最大の収穫。
但し、間近で走ったことで、KruglikovとAndreiの2人が、異次元の化け物だと思い知らされたのも事実。
Kruglikovは走りながら、ペースを落とすこともなくオシッコしていたし。
20km先の、Yalataロードハウスにランチを食べに行く。
ここの部屋が、満室で泊れなかったため、今日もNullarborロードハウスに泊る。
Yalataは、先住民アボリジニの居住区域で、アルコール類は禁止されている。
ランチの時にビールが飲みたかったけれど、ミルクシェイクで我慢した。
ミルクシェイク、とっても美味しかったから良いけれど。
ディナー、コーンドビーフは、いまいちだった。
右足くるぶしの上の腫れが続いている。
左膝内側にも痛み。
Yalataのロードハウスで買った絵葉書、4通投函。
明日はNundroo、明後日はPenong、
いずれの宿もDavidが電話予約してくれた。
彼が来てくれて、本当に助かった。