【オーストラリア横断日記】
2001年 1月28日(日) 晴れ
HWY Stop〜HWY Stop
Day23
ステージ距離:62.4km/総距離:1650.6km タイム5:06:00
[3位]
昨晩11時半頃、David到着。
夜中、寝ている時(爆睡中)に、いきなりドアのノック。てっきり、寝坊して誰か起こしに来たのかと思った。
Adelade〜Ceduna経由のバスで来てくれた。
細かい話は、またにしてとりあえず眠りに戻る。
蚊が昨日程いなくて、良かった。
約70kmのドライブ、昨日の朝ほど寒くない。
5時スタート。
ジェシーの話では、「ステージ距離50km」
ショートステージになったため、スタート直後からハイペースの集団ができた。
夜が明け、明るくなる頃には集団は4人に。
さらにそのパックより前にDusanが行く。
パックは、Andrei、Kruglikovのロシア勢2人とラトビアのBig George、それに僕。
ずっとAndreiが引っ張っていたが、Kruglikovに先頭交代、ここでペースが一気に上がり、Georgeと僕が遅れ出す。
いつもより入りのペースが速かったため、さらに先を行くDusanは、この時点で視界の中に。ペースを落とさず、Dusanを追う。
20km過ぎに捕えて並走。
しばらくデッドヒートが続き、45kmでスパートして振り切る。
ここからが大変だった。
50kmで終わる予定のスパートだったのに、いつまでたってもラスト○○kmの距離表示がない。
52km、55kmと過ぎ、由紀さんに「ここから5kmだそうです」と告げられた。
今朝スタートの時、50kmってジェシー言ったじゃないか。
と、やり場のない怒り。
今さらながら、オーガナイザーに腹を立てる。
と言っても、ゴールしないとしかたないので、ペース維持して走る。
やっとラスト5kmの標示、続いてラスト1kmの標示。
フィニッシュしたらジェシーに文句の一つも言ってやろうと、いろいろ考えていたのに、そこに当人は居らず。
久々のステージ3位、ほっとした。
少し南に行くと断崖絶壁の海岸線に出る。
海から吹き上がる風が、ひんやりして気持ち良い。
Bunda Cliffsと呼ばれる辺り、海はどこまでも青い。
Nullarborロードハウスまで約50kmのドライブ。
途中、路肩にラクダの死骸があった。まだ生々しい。
やはり、ラクダはいるんだな。
いよいよNullarbor平原の真っ只中。
えんえんと木々のない平原が広がる。
今日はNullarborロードハウス泊。
David、由紀さんとビールで乾杯。
ランチは、フィッシュバーガーとカリーパイ。
料理が出てくるのを待ってる間に、Davidとビリヤードしていた。
風が強い。日本に電話したが、つながらなかった。
このところ毎日、Cadburyのヘーゼルナッツチョコレートを食べている。
妙に美味しい。
ディナーはチキンキエフ(チキンの中にガーリックソースを詰めてフライにしたもの)
と赤ワイン。デザートにシナモンロールを買って部屋に持っていく。
レストランの窓越しに平原を眺めていたら、野生のディンゴがすぐそばまでやって来た。
レース中に距離がどんどん延びて行く、貴重な体験だったが、こういうのは精神的には、結構きついな。
今日から1週間、サポートクルーにDavidが加わり心強い。
Davidはメルボルン在住のオーストラリア人。
奥さんが日本人で日本語も話せる。
名古屋での知り合い。
オーストラリアに帰国するタイミングが、丁度今回の大会と時を同じくし、名古屋にいた時、サポート依頼。OKをもらっていた。
<続く>