#213 レースアクロスアメリカ再考-6
4回走ったアメリカ大陸横断自転車レース:RAAMの中で、レース中の身体のダメージは痛みや擦過傷、日焼け、むくみ、手先足先の痺れなどなどいろいろありました。
そんな中、転んでケガすることも何回かあって、その多くはペダルから足が外れない立ちごけ。後半、南部の街中を通過する時に赤信号で止まって、足が外れず何回か転びました。眠気からくる思考低下が原因の一つです。
1997年に一度だけ大きな転倒をした話し。場所はコロラド州トリニダードという町です。大雨が降った後の深夜にその町を通過した時、道路端の水たまりに突っ込んだら、丁度タイヤがはまる幅の溝になっていて、そのまま前輪がはまり大前転。車輪は全壊し、身体は強く路面に叩き付けられました。その時使っていた車輪はヒッコリー製の木リム、その破片がこれ↓
車輪が力を吸収してくれたおかげで、身体のダメージは軽く済みました。(後から肋骨にひびが入っていたのがわかりました。深い呼吸をすると痛かった)
また自転車本体も特に壊れたところはなく、幸いでした。
この転倒のおかげで眠気は吹き飛びましたが、雨に打たれた後の冷えた体で、なんとなく寂しい夜の街中を再び走り始めました。