sakaname’s blog

日頃のランニングやサイクリング、トレーニングをメインに、今読んでる本の事など綴ります。

#212 レースアクロスアメリカ再考-5

アメリカ大陸横断自転車レース(RAAM)には計4回出場し、初出場の1995年はトップ選手のフィニッシュから48時間以内にゴールできず、アンオフィシャルフィニッシャー(11日11時間36分)としての完走。2回目出場の1996年に、9日20時間14分でトップから48時間以内のオフィシャルフィニッシャーになりました。1997年は万全を期して挑み10日17時間4分で5位になりました。

RAAM'97 Japanese Homepage

RAAMでは、その年ごとにルート設定が変わったり、天候ももちろん異なるため、単純にタイムだけで過去の記録と比較する意味はあまりないですが、1997年は準備段階から一番良くできていたので、10日以内にゴールしたかったです。最後のRAAMのつもりだったので。(1999年にもう一度出ました)

 

1995年と1996年は自転車を3台持ち込みました。いずれも素材はアルミフレームです。2台がソフトライド仕様、1台が軽量化した上り区間専用バイク。

 

1996年のバイクトラブル、最大の危機はゴールまでおよそ200マイル、このまま順調に進めば初のオフィシャルフィニッシャー間違いなしと思われていた時です。

乗りながら「なんか踏み込む時にぶれる感じがする」ってメカニックに伝えて、始めはクランクが緩んでいるような感じだったので、その辺を見てもらいました。がよくよく見ていくと、アルミフレームに亀裂が入っているのが原因とわかりました。なんとソフトライド仕様の2台共、同じ辺りに亀裂。上り専用バイクにとりあえず乗り換えて、亀裂の度合いをメカニックに調べてもらいました。この時点で既にお尻痛い・痛いになっていて、いまさらソフトライド仕様以外は乗れないくらいの疲労度(exhaustという単語を知りました)、どうにかしてソフトライドバイクを乗れるようにお願いしました。

その時の写真

メインバイクのトップチューブに亀裂、残り200マイルくらい?

メインバイクのトップチューブに亀裂、残り200マイルくらい?

亀裂したトップチューブ、テープの内側にスパナの添え木で補強。

亀裂したトップチューブ、テープの内側にスパナの添え木で補強。

ぐるぐる巻きにした銀テープの中にスパナが入ってます。自転車の重さとか関係なし、とにかく走れるようにしてもらい、念のため「お守り」を括り付けて乗りました。

粘り強く、諦めずに、前に前に、という姿勢が大切かと思います。

 

身体にダメージが出るように自転車にもダメージがきていました。そして念願の初公認記録での完走を手にしました!チームワークの賜物です。ライダーはチームの中では「走る人」役、それぞれが役目を果たし、知恵を振り絞って目標に向かい達成する。RAAMの面白さは、そこにあるように思います。

諦めない姿勢の参考写真、こちらは1997年の終盤

ほぼママチャリポジション

ほぼママチャリポジション

これでも30km/h超えている時もあったのが懐かしい・・・

にほんブログ村 自転車ブログ ロングライドへ
にほんブログ村

にほんブログ村 ライフスタイルブログへ PVアクセスランキング にほんブログ村

櫻井要のオーストラリア横断日記