sakaname’s blog

日頃のランニングやサイクリング、トレーニングをメインに、今読んでる本の事など綴ります。

#202 呼吸-2

持久系アスリートにとって最大酸素摂取量が向上することは、パフォーマンス向上に即繋がる重要事項。体内の毛細血管を増やすことと共に大切なことは、取り込んだ酸素の有効利用。そこでその根幹の呼吸に関して、おさらいしつつまとめてみました。

今回は「二酸化炭素」に関して。

新鮮な空気

新鮮な空気

酸素飽和度(ヘモグロビンと酸素の結合割合) 95%~99%
人の赤血球は95%~99%の酸素を含んでいる。赤血球中のヘモグロビンのうち酸素と結合しているヘモグロビンの割合を酸素飽和度で示す。血中の酸素は常に血液から細胞へと送られているので酸素飽和度は100%にはならない。仮に、酸素飽和度100%とは、酸素とヘモグロビンの結合が強すぎて、酸素を体内に送り込む力が弱まっていると考えられる状態。


 血液の仕事・・・酸素を必要なところ(臓器や筋肉)に送り届けること。


 二酸化炭素・・・食事によって摂取した脂肪や炭水化物が分解された結果、体内で生成される。組織や細胞で生成された二酸化炭素は血管を通って肺に送られ、余分な量が呼気として排出される。
血中の二酸化炭素濃度がある一定の値を超えると脳の受容体(延髄の腹側表面にある中枢化学受容野)が感知して、呼吸を通じて余分な二酸化炭素を体外に排出する。この脳の受容体が、血中の酸素と二酸化炭素の量、血液の酸性度(PH値)を監視調整している。


 体内での二酸化炭素の役割・・・①血中の酸素が体内の細胞に放出されるのを助ける。②気道と血管壁の平滑筋を拡張する。③血液のPH値を調整する。


排出されずに適量の二酸化炭素が肺の中に残っていることが大切になる。


 ボーア効果・・・デンマーク生理学者クリスティアン・ボーアは「血中の二酸化炭素の圧力は、体内の呼吸代謝において重要な役割を果たしている。適正な量の二酸化炭素を使えば、人間の肉体はより効果的に酸素を活用できるようになる」と言っている。血中の二酸化炭素の圧力が高まることで、ヘモグロビンが酸素を手放しやすくなり、体内でより効果的に酸素を活用できる。
呼吸過多になると大量の二酸化炭素が体外へ排出されるため、体内の二酸化炭素が極端に減り、結果体内で活用できる酸素の量も減ってしまう。


二酸化炭素の役割を十分活用するために、鼻呼吸をする。

<続く>

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櫻井要のオーストラリア横断日記