【オーストラリア横断日記】
２００１年 ２月１２日（月） 曇り・晴れ
Port Augusta〜Melrose
Day３８
ステージ距離：６３．０ｋｍ／総距離：２５２５．９ｋｍ タイム５：２５：４５
［３位］
Port Augustaの町を6時にスタート。
地元ポリスのエスコートが、しばらく付いた。
朝のドライブ移動無しだと、とても楽。
今日も走り始めは、脚が重い。
片側２車線、中央分離帯の有る大きな通り。
右側が海、港が広がり、潮風が強く吹いている。
Mick、Wolfgangの２人が少し先を走っている。
昨日パスタディナーを催してくれたランナーズクラブの人たちの誘導で、
左折、右折、Pt.Augustaの町を抜け、路面の荒れた田舎道に入る。
舗装部分が凸凹していて走りづらいため、路肩の砂利道を走る。
細く狭い道で、サポートカーが抜いて行く時、道の端に寄るのだが、
土埃が舞い上がり息苦しい。
スタートから１３ｋｍから、ずっとこんな感じ。
行く手には山の連なりが見え、「あそこを抜けて行くのだな」と思いつつ、足を運ぶ。
いつも前半ハイペースで走るDusanが既に目の前に。
彼は、昨日のステージ終盤の凸凹道で転んで、膝と手の先を怪我している。
その影響か、今日の走りにはキレがない。並ぶ間もなく抜く。
こういった荒れた道は苦手なのかも。
徐々に上り坂が始まり、エイドの間隔を３ｋｍに縮めてもらった。
スタートから２０ｋｍ過ぎて、本格的な峠道になってきた。
さらに強い向い風でペースダウン、仕方ない。
リズムを崩さずゆっくり進む。
狭い田舎道から、再び大きな通りに出る所で、坂の勾配が一段ときつくなる。
風も一段と強くなる。
さらにペースを落とすも、歩かずに走る。一歩一歩着実に先へ。
Wilmingtonへと向かう大通り、
峠らしい峠（ただの上り坂じゃなくて、ひと山越す感じ）の、
Horrocks Passまで約５ｋｍの上りが、さらに続く。
Horrocks Passを越えると視界が開け、今度は下り坂が始まる。
エイドの間隔を３．５ｋｍに戻した。
峠の上りで脚を使ったから、走りに影響があるかなって思ったが、
下り始めると、そんなことは全くなく、快調に飛ばせた。
Wilmingtonまで一気に走り、町中を通過。
町はずれで、【Sydney】の標識発見！
いよいよ東側に来たんだなと、しみじみ思う。
Sydney方面には曲がらず直進。今日のフィニッシュ地点Melroseへ向かう。
また道が狭くなる。
道端に立つ木の幹の太さがやたらに太い（二抱えほど）のが、目に留まる。
M１３（Melroseまで１３ｋｍ）のキロポストが出てきた。
「あと１時間くらいの頑張りだな」って考える。
羊の牧場の中、こんな風景見たことあるなあと一瞬デジャブ、
走りながらそんなことを思っていると、羊満載のトラックが追い抜いていく。
あっ、オーストラリアだ！と現実に戻ってきた。
M８、M３とペースを落とすことなく走り、工事中の道の脇を抜けフィニッシュ。
4日続きで満足の行く走りができた。
ゴール後すぐに、Peterがキンキンに冷えたコーラをくれた。
Peterは元々このレースのランナーとして参加していたのだが、途中リタイアして、
今は、ロシアのKruglikovの専属クルーとして、大会に残っている。
地元オーストラリアン。
聞き取りにくい英語だけど、何かにつけ親切に接してくれる。
「I get a pool !（プール見つけた！）」が口癖。
Mt.Remarkable Hotel泊。＄５８。
晩御飯、チキンキエフ、ガーリックブレッド、チョコレートマッドケーキ。
ホテルのマスターが良い感じ。
標高が高いのか、日が陰るとだいぶ涼しくなった。
右足首くるぶしの上の炎症は、だいぶ良くなってきた。治る方向に向かっている。
Cedunaにいた1週間前は、かなり腫れて痛みがあったのが、腫れもひいてきた。
大抵、どこか痛いのは当たり前になっている。走りながら、治って行く感じ。
＜続く＞
