sakaname’s blog

日頃のランニングやサイクリング、トレーニングをメインに、今読んでる本の事など綴ります。

#82 天才バカボン

小学生の頃の僕にとって、「天才バカボン」が漫画の中で一番でした。主人公はバカボンであっただろうに(タイトルが「天才バカボン」だから)、いつの間にかバカボンのパパが主人公になっていました。赤塚不二夫の作品には、いろんなキャラクターが登場します。カテゴリー別にすると、ギャグマンガに分けられると思いますが、擬人化された動物や、固有名称のない人たち(ネーミングが素晴らしい)を見ていると、ファンタジーといっても良いと思います。例えば、「ウナギイヌ」とか「レレレのおじさん」とか意味不明で個性豊かなキャラクターです。

 

現実をおちょくるようなパロディも秀逸です。「早稲田大学バカ田大学」で、そのライバル校が「慶応義塾大学」→「ていのう大学」、それぞれに校歌までありました。「都の西北、早稲田の森に・・・」→「都の西北、早稲田の隣・・・」

時代に即した話題を盛り込むことが多々あり、小学生の子供が、社会を知るきっかけになったような気もします。意味も分からず「ナンセンス!」(確かウーマンリブ運動の活動家のパロディ)とか真似していた、同じクラスの子がいました。

バカボンのパパの母校がバカ田大学で、大学の後輩とか先輩が時々登場していました。

その後輩の一人が登場する回があって、バカボンのパパがする質問に対して全ての答えを「どうしてですか?」と切り返す場面、いまだに良く覚えています。禅問答のようですが、最終的に質問することが無くなり、沈黙が訪れる。

物事には、理由とか意味とかよくわからなくても、アクションを起こすことがある。衝動と言ってもいいし、駆り立てるもの(英語だとdrive)。理由は後付けも有りだっていうことを知ったかな。学校で習うことは、大事なことではありますが、それだけでは足りなくて、興味のあることに没頭して見識を広げたり、好奇心を持っていろんなことに頭を突っ込んだり、その繰り返しの体験から「自我」は形成されて行くんだろうなと思う次第です。ということで、小学校の教科書にお奨めします↓↓

 

                      

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表紙は「ニャロメ」、この野郎め→こんにゃろうめ→にゃろうめ→「ニャロメ」

と推測しています。この猫のキャラクターは「もうれつア太郎」から

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櫻井要のオーストラリア横断日記