sakaname’s blog

日頃のランニングやサイクリング、トレーニングをメインに、今読んでる本の事など綴ります。

#71 オーストラリア横断マラソン③

スタートから3~5番手あたりでずっと推移してきたレースの後半、50日目を過ぎて以降、3位・4位の争いを、スロベニア人のDusanと繰り広げていました。この時点で目標が「完走」から「3位」を取ることに、完全にシフト。体への負担が増して行きます。きっかけの一つは、Day49の砂漠(ダートコース)を走るステージ。ここでかなり腰にきていました。走ることは単純に考えると、路面(地球)からの反力(エネルギー)を推進力(前進する)に変換(変換装置としての体)することです。その変換装置である「体」では、推進する力と吸収する力がバランス良く働いていると、気持ちよく走れている状態が作り出されます。で、中心にあたる腰に不具合が生じると、吸収する力が低下するので、結果他の部位で補う代償動作が生じます。それが膝下の脛の部分に、この時は出てきました。それで、無理がたたって疲労骨折になりました。

 

右脛骨の疲労骨折の初期の症状では、痛みがありながらも走ることはできました。

丁度その症状が現れた頃、オーストラリア人の理学療法士、カレンが大会に合流し、傷む部位のケアをしてくれました。専門知識と理論に基づいたケアの技術は素晴らしく、とても助けられました。その一方で、レースを共に走っていた、ラトビア人のGeorgs Jermolajevs(通称:BigGeorge)が、走り終わった後に施してくれたマッサージは、カレンを上回るもので、施術を受けながら何故か泣いていました。「氣」が籠るというのは、きっとこういうことなんだと、今は良くわかります。今、カイロプラクティックをベースにした整体院をやっていますが、その原点はこの時のラトビア人・ジョージの手技にあります。あんな風に「心の通った」施術を求めて、これからも「氣」を引き締めて施術にあたります。

 

そのジョージ、どうしているか気になってググってみたら、まだ走っていることが判明。2003年のオランダ・Udenでの24時間走世界選手権で会ったのが最後ですから、18年ぶりにオンライン上での再会。以下のリンクを参照下さい↓↓

April 21st… I Run For God « Perfection Journey

vimeo.com

まだまだ負けていられない!と思う今日でした。

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櫻井要のオーストラリア横断日記