１９８６年の夏、学校の夏休みを使って初の海外遠征に出かけました。
その当時は、東京・三鷹にあるアジア・アフリカ語学院のヒンディー語科に通っていて、自宅のある恵比寿からランニングで学校に行くこともありました。
トライアスロンに熱中し、このスポーツの発祥の地であるアメリカの大会に出場したいと思い、どうやったら出れるのか調べました。今みたいにインターネットはなかったから、アナログです。海外の専門の雑誌２誌（TriathleteとTriathlon）から大会を探して、
エントリーフォームを送ってもらうよう大会主催者に手紙を書きました。夏休みの期間中に出場可能な大会をいくつかチョイスし、手紙の返信のあった中から日程を調整し、アメリカ東部（１つはカナダ）の３つの大会に決めました。参加費を送るのに銀行の小切手（今はなき東京銀行の渋谷支店に行った）だったと思いますが、発行手数料がバカ高くて現金を送ったと記憶しています。
ボストンの北部、バーモント州Brattleboroが一つ目のレース。そこへ行くのにニューヨークからバスです。グレイハウンドに乗って。
初の海外旅行で、利用した航空会社は全日空。夏休み期間中で格安航空券は買えず、ワシントンDCまで直行便の全日空です。直行便とはいえ、アラスカのアンカレッジで給油のため止まりました。飛行機から一旦ロビーに出て休憩、日本からの旅行者が多いからか、売店でうどんを食べている人たちの印象が残っています。
ワシントンDCで入国審査、そこからニューヨークエアーに乗り継いで、ラガーディア空港へ。通常はニューヨークの国際空港はＪＦＫだと思います。ラガーディア空港に着いた時は既に暗くなっていたので、そのまま空港のロビーで一夜を過ごし、翌朝ニューヨークシティまでバスで行きました。グレイハウンドの発着場所（大きなバスステーション）の荷物預かり所に自転車を預ける予定が、預かってもらえず。ニューヨークシティの某有名ストリートを自転車ケース（キャリーケースの下にコロコロ付いてて良かった）をガラガラ引っ張って、その日の宿のＹＭＣＡに行きました。黒人が上半身裸でラジカセガンガン鳴らしながら歩いていました。さすがニューヨークシティって感じです。ＹＭＣＡは共同トイレの相部屋で、めちゃくちゃ緊張しましたが、疲れていてぐっすり眠れたようです。
翌日、早朝のグレイハウンドでいよいよ目的地Brattleboroへ向かいます。
話が長くなるので、ここから先は、またの機会にします。
↓写真↓は、この時の遠征でカナダまで足を延ばし、出場したバイアスロンの大会の冊子と、完走メダルです。スイムがないバイアスロンは、この時点でもまあまあ上位に入れていました。この時は１５位、３時間４４分でした。バイク（自転車）が８０ｋｍ、ランが２０ｋｍです。合計１００ｋｍ。英語もそんなにできないのに、モントリオールはフランス語圏で、ちんぷんかんぷんでしたが、みんな親切で楽しかった！
