sakaname’s blog

日頃のランニングやサイクリング、トレーニングをメインに、今読んでる本の事など綴ります。

#29 ウルトラマラソンとロングライド

 

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デスバレーカップ盾 2000年

 ウルトラマラソンと長距離自転車ライドの両方を、同じ年に時間内完走する『デスバレーカップの盾』、トレーニングの組み合わせ方を考えつつ、この時の新記録を出せました。  

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Bad Water Ultramarathon

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かつてのファーナスクリーク508、現シルバーステート508

 レースアクロスアメリカ予選レースの一つ、ファーナスクリーク508。今は、シルバーステート508と名前を変えて続いています。508マイル、およそ813kmのロングライド、カリフォルニア州デスバレーを通るルート。10月とはいえ、日中は暑い。1994年の大会に出て、レースアクロスアメリカの出場資格を取りました。当時は、今ほどロングライドが一般的ではなかった(今も一般的ではない?)ため、トレーニングのやり方は、試行錯誤の繰り返し。このレースの前までに、一度に走行した連続最長距離は、400kmです。愛知・岐阜県境の矢作ダム湖の周回コースで行った12時間ライド。湖一周が丁度20kmのコースを、ひたすらクルクル周りました。12時間耐久レースを自分達で企画して、それに選手として参加。ファーナスクリーク508のための、練習として企画したのです。

本番の800km超えは、眠気と、1日の中での寒暖差と、まるでオフロードのような粗い路面とに、苦しめられ、体のあちこちが痛かったです。そのレースで優勝した、スティーブ・ボーンはRAAMのフィニッシャーでもあり、レース後、話しを聞くことができました。その話しの中で一番の驚きは、痛みの対策に、「非ピリン系の痛み止め薬」を飲むことです。薬で抑えるという発想が全く無かったので、びっくりしました。

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Furnace Creek 508

 このレースが、10月。そして、同じデスバレーで7月に行われるウルトラマラソンの大会、バッドウォーター135。海抜マイナス数mの地から、アメリカ本土最高峰マウントホィットニーのポータル地点2400m(?)まで、135マイル約216kmを走るレース。7月のデスバレーは熱暑です。レース前日は、デスバレーの中、ファーナスクリークにあるホテルに泊まりましたが、そこのフロントには、過去の同じ日付の最高気温の表示があって、その日の過去最高は53℃でした。その日は、そこまでではないものの48℃でした。フロントの売店でアイスクリームを買って、部屋まで行く前に食べてしまわないと、溶けてドロドロ。風が吹くと、涙が乾いて目が痛い、そんな感じです。こんな過酷な自然環境の中、このホテルは戦時中からあったようで、ホテルのレストランのメニューには、当時のメニューがそのまま載せてありました。なんと、アイスクリームまで載っています。そんな国を相手に戦争したんだ。その時代に、この暑さの中で、アイスクリームを食べられるような国。もし知っていたら、戦争しなかった?ことはないと思うけれど、国力の違いに驚きです。

 ファーナスクリーク508とバッドウォーター135の主催者は、同じ人です。その当時は、クリス・コストマンでした。彼もレースアクロスアメリカのフィニッシャーです。同じ年に(same calendar's year)、この2つのレースを時間内完走すると、特別表彰されます。それがデスバレーカップ

 

2000年に、デスバレーカップを取りました。バッドウォーター135が3位、ファーナスクリーク508が2位。デスバレーカップのレコードを大幅に塗り替えました。

 

 ウルトラマラソンとロングライドの両方が出来る選手を育てたいと思っています。それぞれに楽しかったから。

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Bad Water Ultramarathon

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1994年最初のFurnace Creek508の完走記念プレート

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櫻井要のオーストラリア横断日記